セルビアのピヒティエって何?セルビア料理の特徴や代表的な料理も調べてみた。


【YOUは何しに日本へ】で、セルビアのピヒティエという料理が紹介されます。

若者ウケが悪いそうですが、一体どんな料理なのでしょうか。

セルビア料理の特徴もまとめてみました。

また、日本にもいろいろな料理があるので、中には評判がいいものや悪いものがあるはず!

ということで、世界から評判がいい日本食と悪い日本食についても調べてみました。

え、これ?と言いたくなるかもしれません。


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セルビアのピヒティエとは

ピヒティエ(Pihtije)
ピヒティエとは、豚や牛の骨・足・豚の耳などを煮込んで煮込んでゼラチンがたくさん出たスープを冷やし固めるという、いわばセルビア版煮こごりです。 
作り方は単純ですが長い時間がかかるので、今では家庭で作られることはまれになったそうです。

田舎のオーソドックスなピヒティエは、豚の皮、耳、脚や尻尾など、食べられる部分を取り除いた後のくずばかりを使う。
あくをとりながら丁寧に煮込み、煮汁が7割程度に減ったら煮汁をこす。
好みで細かくした肉やニンニクを加えて器に注ぎ、外気温でゆっくり冷ますと、煮汁に含まれるゼラチン質で固まるそう。

はじめての人のセルビア生活 より)


これは和食の煮こごり(photoAC

Sola
和食の煮こごり大好きです♡
あと、魚の煮つけで煮汁が自然に固まったのを温かいご飯の上にのせてパクッ、もおいしいですよね。


豚骨スープの煮こごり的な料理という感じですね。

番組ではにおいが強烈とのことでしたが、「食べられる部分を取り除いた後のくずばかりを使う」からかもしれません。

このサイト以外作り方を調べようがなかったので、臭み取りの下処理をするのかなど分からなかったのですが…。

煮込む前に湯通ししたり、生姜を入れて煮込んだりしたら、臭みのないピヒティエになったり?


あと、味付けはあまりしないのか、アレンジなしのピヒティエは薄味とか、具がほとんど入っていないゼラチンの塊とか書いてありました。

たしかに、肉の臭みがあって具なし味なしだったら、食べるのは厳しそうです(^^;

食べ物が豊富になかった時代に、食材を無駄にしないよう、どうにかして食べることができないか工夫して生まれた料理なのかもしれません。

もしそうだったら、「もったいない精神」の結晶とも言うべきエコ料理ですね!


ルーマニアにも似た料理があるらしい

ルーマニアの似た料理、その名も

ラフティエ または ラチトゥラ

地域によって呼び方が違うそうです。

方言のようなもの?


ちなみにこちらは「ルーマニア式豚肉の煮凝り」と書いてありました。

豚肉がとろとろになり軟骨なども簡単に噛めるほどの柔らかさになったらシンプルな味付けだけして煮汁に含まれるゼラチンだけで固まってしまいます!
ルーマニアでは冬の自然をいかして外で冷まし固める事によりよりいっそう美味しくできるとの事です。
ラ・ミハイ

肉は細かくしないでどーんと大きいまま入っているそうです。

こちらは食べ応えがありそうですね!



セルビアとルーマニアは隣同士なんですね。

(地理弱いのがバレる・笑)

セルビア料理がルーマニア料理に似ているのか、その逆なのかは分かりませんが、

ルーマニア料理にはセルビア料理、オーストリア料理、ハンガリー料理の影響が見られる
Wikipedia

セルビア料理の特徴は、区別がつかないくらいに周辺国と似ていること
世界の料理 NDISH

とあったので、似ているのは間違いないようです。

大陸の隣同士なので、食材も調理方法も似ますよね、きっと。


海外の珍しい料理については、こちらの記事もおすすめです。

【YOUは何しに日本へ?】の記事はこちら

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セルビア料理の特徴

では、セルビア料理の特徴について見ていきたいと思います。


セルビア共和国は、東西ローマ帝国、オスマン帝国の支配、ハプスブルク家の占領と影響を受けた東西文化の交差点だそうです。

古代ローマの時代から、大河にはさまれた肥沃な土地が広がり、夏と冬の寒暖の差によるおいしい農作物が育つ美食の地として称えられてきました。

養豚が主要産業の1つなこともあり、豚肉を使った料理が多いそう。

自家製の料理がよいとされていて、秋には冬に備えた保存食を作るそうです。

Sola
ギクッ!
いかに楽するか、手を抜くか、洗い物を少なくするかに命を懸けているSola。
セルビアに生まれなくてよかった…(^^;

セルビアの代表的な料理

セルビアの食卓の定番

【アイバル(Ajvar)】
赤パプリカと植物油から作る調味料の一種である。他にニンニク、ナス、唐辛子等が含まれることもある。
家庭では焼いて皮を剥いたパプリカから作るが、工場ではパプリカをゆでて用いるため、品質が低くなる。
保存食として一年中消費されたが、多くの家庭では新鮮なサラダ野菜が手に入る春までに使い切り、冬の食べ物として楽しんでいた。
(Wikipedia)

【ラキヤ (Rakija)】
発酵させた果実から作られる蒸留酒。
通常、ラキヤのアルコール度数は40%程度であるが、自家製のものではより度数の高いものもあり、典型的には50%ないし60%程度である。
(Wikipedia)

【カイマック(Kajmak)】
牛乳(または水牛、羊、山羊の乳)の分離したクリームの膜からつくられた、天使のような悪魔のような発酵クリーム(※)。
脂肪分が高く、通常は約60%ほど。濃厚でクリーミー。
(DOMACA)

※悪魔的においしいためそう言われるそうです。

左からアイバル(Mdupontmobile)、ラキヤ、カイマック(E4024)。

写真はすべてWikipediaより。

セルビアの国民食

チェバプチチ
小さく切った肉をケバブ同様に焼いた肉料理で、バルカン半島など南東ヨーロッパの伝統的な料理の一種。
(Wikipedia)

【プレスカピッツァ】
豚肉、牛肉、羊肉とスパイスを混ぜ合わせて作った肉のパテを焼いた料理でセルビアの郷土料理。
(Wikipedia)

左からチェバプチチ、プレスカピッツァ(Biso)。

写真はすべてWikipediaより。

Sola
ザ・肉ですね!
肉好きの人にはたまら~ん♡な料理ですね。


セルビアの調理法

調理方法は炭焼き系と煮込み系が多いそうです。

上で紹介したチェバプチチとプレスカピッツァは、炭焼き系の代表格ではないかと思います。


煮込み系の代表的な料理は

スヴァドバルスキ・クプス(ザワーキャベツを使った煮込み料理)

プニェネ・パプリケ(パプリカの肉詰めをオーブンで焼いたもの

ドルマ(さまざまな野菜に挽き肉を詰めるオスマン帝国発祥の調理法)

ジュヴェチ(スープをとったあとの丸鶏の肉を野菜といっしょに炒め煮してから、素焼きの土鍋に入れてオーブンで焼く)


掲載してOKな写真が見つからず、すみません!!


他に評判が悪い料理は?

世界にはいろいろな料理があります。

もちろん日本にも。

ということで、世界的に評判が悪い日本の料理を調べてみました。

評判が悪いものなんてどうやって調べるんですか?
Sola
それが、「TasteAtlas」という面白いサイトがあるんです。

Tasteatlasとは

世界の伝統的な食べ物と飲み物を1万種類以上収録し、百科事典のような情報群を構築しようとするウェブサイト。
もちろん評判が悪いものだけではなく、おいしい料理ランキングなどもある。

ミシュランガイドとの違いは、
ミシュランガイド: 裕福な人達向けに世界最高レベルの豪華な料理やレストランを紹介
Tasteatlas: 旅行先の伝統料理や名物を味わってみたい旅行者向き


最新の番付は、2023年11月18日のもの。

その前は2月に発表されているので、割と頻繁に更新されているみたいです。

世界の評判が悪い料理100位~51位

世界の評判が悪い料理50位~11位

世界の評判が悪い料理10位~1位


海外の料理の写真を見るだけでも結構楽しめますが、もちろん中には

「うわ、海外にはこういう食べ物があるんだ~」

から

「なんでこれがワースト100に入るんだろう?」

というものまで、振れ幅大きめのラインナップです。

それだけ、国や地域が違えば食文化も食の常識も変わるということなのでしょう。


ワースト100はもちろん書ききれないので、日本食で100選に入ってしまったものをご紹介します。


選ばれてしまった日本食

第4位 ライスバーガー

写真 photoAC

Sola
えぇー!
私は普通のハンバーガーより好きなんだけどな。

なぜライスバーガーが日本の料理の代表みたいな感じで、しかも評判の悪い4位に入賞しちゃったの?
日本料理(和食)と日本食をごっちゃにしているみたいだね。
日本食とは日本で食べられている食事全般のことで、カレーやラーメンなど外国から伝わってきたものも含まれるよ。
それに対して日本料理(和食)は、日本の伝統的な懐石料理や会席料理、郷土料理のことを指すよ。
Sola
そんな違いが!!!
じゃあ、Tasteatlasとはが対象にしているのは「日本食」なんだね!
それなら、順位はともかくライスバーガーが選ばれたことには納得かも。


選ばれた理由は書いてなかったのですが、説明文がこちら。

ライスバーガーは、世界で最も有名なファーストフードのひとつであるハンバーガーの日本版だ。
伝統的な小麦バンズの代わりに、米、卵、コーンスターチで作ったライスパティを使う。
パテはフライパンで焼かれ、他の具材をつなぎとめる固い殻を作る。
しかし、具材は伝統的なハンバーガーのものとは必ずしも一致せず、本場の様々な食材や郷土料理で構成される。
Tasteatlasの英文を翻訳サイトで翻訳したもの)

説明、普通ですね。

海外の人には受け入れられない味とか食感ということで、選ばれてしまったんでしょうか?


もしかして

小麦バンズではないのにハンバーガーを名乗るなど、言語道断!!

ということなのでしょうか?


ちなみに、一番おいしいライスバーガーを食べられるお店として、新宿のモスバーガーが紹介されていました。

モスバーガーといえば、ライスバーガー発祥の店。

Solaもモスライスバーガーが大好きです。

ここはTasteatlasと好みが合いました(^^)


ただ、10位までの中で、9位・4位・3位・2位がハンバーガーの変わり種という。

もはやスライム並みの出現率(笑)

本当に、「正統派ハンバーガー以外は認めないわ!」なのかもしれません。


ちなみに、2位は「ラーメンバーガー」です。

写真 photoAC

名前の通り、ラーメンの麺を焼き固めたものをバンズの代わりにした変わり種です。

この料理はラーメンブロガーの島本敬三が考案し、2013年にブルックリンでデビューした。
このラーメンバーガーは非常に人気があり、タイム誌が選ぶ「これまでに作られたハンバーガーの中で最も影響力のある17種類」に選ばれた。
Tasteatlasの英文を翻訳サイトで翻訳したもの)

Sola
え…。
「非常に人気があり」と解説される「評判の悪い料理」って???

ラーメンバーガーの起源は、福島県喜多方市の新ご当地グルメとして開発された「喜多方ラーメンバーガー」

ニューヨークでラーメン店を経営する日系二世の島本圭造さんがそれに刺激を受け、具や味付けをアメリカ人好みに変えて、ニューヨークで開催されたラーメンフェスティバルに出店したところ、大人気になったそうです。

Sola
やっぱり大人気なんですね~。
不思議なランキング。


世界でおいしいと評価される料理

では逆に、高評価100選はどんな料理なのでしょうか。

日本料理のみ抜き出してみます。

第1位 カレー

第21位 豚骨ラーメン

第43位 カレーライス

第44位 醤油ラーメン

第46位 鮭の握り寿司

第47位 餃子

第54位 焼うどん

第56位 エビフライ

第67位 牛丼

第83位 味噌ラーメン

第85位 塩ラーメン


思ったより日本食がたくさん選ばれていますね。

けど…

ん?カレーとカレーライスがダブルランクイン???


説明を読むと、

【カレー】
カレーライス、カレーパン、カレーうどんなど、カレーが含まれる料理全般

【カレーライス】
カレーの中でもご飯と一緒に食べるスタイルのみ

Sola
カレーだけでよくない?(笑)

鮭のにぎり寿司と焼うどん以外は、ガラパゴス進化を遂げた日本食かこってり系じゃないかーい!

世界的に和食の人気急上昇なうで、海外からの旅行者向けに和食の調理体験ツアーなどもあるようなので、いわゆる煮物とかだし巻き卵とかの一般的なお惣菜がランクインしてほしかったなぁ…。


でも、まだまだこれが外国から見た日本食のイメージなのでしょう。

同じように日本も、外国の料理に対して、その国の人たちからしたら「はぁ?!」と思うイメージを持っているのかもしれません。

日本で食べられる外国の料理は、それっぽいけど日本人向けにアレンジされた料理だったりすることも多いし(^^;

日本国内だって、京都の料理は薄味が一般的なイメージですが、以前旅行に行ったときに地元の人が入るお店で食べたら全然普通で、驚いたことがあります。

本当に現地の人が食べている物を知るのは、難しいのかもしれませんね。



ただ、これだけは言わせてほしい!!!

Sola
他の100選も、「肉!」「脂!」「こってり!」がほとんどなんです。
ちょっと偏っているんじゃないかな~なんて。


このランキングについては、ネット上でもいろいろ批判的な声があるようですが、TasteAtlasの説明はこのようになっています。

TasteAtlasの料理ランキングは、TasteAtlas視聴者の評価に基づいており、本物のユーザーを認識し、ボット、ナショナリスト、地元の愛国的な評価を無視し、システムが知識豊富であると認めたユーザーの評価に付加価値を与える一連のメカニズムが採用されている。
2023年11月18日までの「世界で最も悪いと評価された料理50」リストでは、379,862件の評価が記録され、そのうち262,731件がシステムにより正当なものとして認識されました。
TasteAtlasランキングは、食に関する世界的な最終結論とみなされるべきではない。
TasteAtlasランキングの目的は、地元の優れた料理を宣伝し、伝統的な料理に誇りを持たせ、まだ食べたことのない料理への好奇心を喚起することである。

Tasteatlasの英文を翻訳サイトで翻訳したもの)


世界中にはいろいろな料理があって、自分の国で食べられないものについて知る機会はほとんどありません。

だから、順位に目くじらを立てるのではなく、あくまでも

「へー、こんな料理があるんだ!」

と知るきっかけと考えればいいってことですね。

例えば旅行に行って、地元の人たちが食べている料理を食べてみたいという時にお役立ちかもしれません。


まとめ

【YOUは何しに日本へ】で紹介された、セルビアのピヒティエという料理について調べてみました。

隣国ルーマニアには、ラフティエまたはラチトゥラと呼ばれる、よく似た料理があるそうです。

日本ではなじみのないセルビア料理ですが、大きく炭焼き系・煮込み系に分かれるようです。

豚肉を使った料理が多く、また、自家製が最上!と考えられていて、いろいろな保存食も自宅で作っているみたいです。

また、日本の料理の中で評判がいいもの、悪いものについても調べてみました。

結果は意外な物でしたが…(^^;