(上の画像はphotoACのもので、CHIKAKENさんが手がけたものではないと思います)
【情熱大陸】で、竹あかり演出家のCHIKAKEN(池田親生・三城賢士)を特集します。
今年の広島G7サミットではCHIKAKENの作品がメディアセンターを灯し、海外メディアも連日中継を行うなど、世界中に魅力が広まりつつあります。
そんな竹あかり演出制作・プロデュース会社CHIKAKEN(ちかけん)の実績を調べてみました。
なんとワークショップなどで竹あかり作りの体験も可能!
興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみたくださいね。
CHIKAKENプロフィール
2007年4月に、「竹あかり」の演出制作・プロデュース会社「CHIKAKEN〈ちかけん〉」を設立し、現在は5名で活動しています。
熊本を拠点に全国各地で「竹あかり」を灯し、その土地にしかない“風景”と“物語”を創りつづけています。
「人と人・人とまち・人と自然」を繋ぐ「竹あかり」が一過性の「事業」として消費されるのではなく、新たな日本の「文化」として受け継がれることを目指しています。
(公式サイト より)
生年月日: 1982年6月21日
出身地: 福岡県筑後市
経歴: 崇城(そうじょう)大学工学部建築学科内丸研究室→株式会社ちかけんプロダクツ取締役
生年月日: 1982年11月30日
出身地: 熊本県阿蘇市
経歴: 崇城(そうじょう)大学工学部建築学科内丸研究室→株式会社ちかけんプロダクツ取締役
2004年、CHIKAKENの2人は、当時師事していた熊本県崇城大学の内丸惠一先生とともに大分県の「うすき竹宵(たけよい)」というお祭りに行きました。
「地域に繁殖した竹をどうにかしたい」という想いから始まった、竹を使ったお祭り。
2004年のポスターを見た感じでは、この時の竹の使い方は「竹灯籠」。
竹を斜めにスパッと切った中に明かりを入れ、いろいろなデザインに置いて芸術的で幻想的な明かりで街を灯していたようです。
写真 公式サイトより
僕らが竹あかりを伝えることで生きていこうと決意し、起業するに至った一番のきっかけは、熊本城周辺で開催された「熊本暮らし人まつりみずあかり」というまつりに参加したことでした。
そこで大勢の、実にいろんな立場の人たちと上下なくつながり、フラットに広がっていく躍動感に魅力を感じたからです。
(FMK Morning Glory)
「建築が建物を建てるだけの時代は終わる。これからは「まつり型まちづくり」の時代だ」
内丸先生の提唱する「まつり型まちづくり」をベースに、自分たちのまちは自分たちで灯そうとの思いで竹あかりを始め、人とまち、人と人、人と自然をつないでいるそうです。
竹あかりとは?
古くから竹は、内部にろうそくなどを入れて灯火用具として使用されてきた。
単に竹を切っただけのものもあれば、表皮を剥ぐなど加工をする場合もある。
用途としては道路で足下を照らす場合や、神社仏閣などの祭礼で用いられる場合、個人のインテリアとして用いる場合などがある。
数ある竹のあかりの中で特に、竹にドリルで穴をあけ、あかりを灯すものが「竹あかり」と呼ばれている。
上の写真だと、手前の斜めにカットされた短いものが「竹灯籠」、奥の長いものやオブジェになっているものが「竹あかり」だと思われます。
ちなみに、CHIKAKENの活動は竹あかりを作って終わりではなく、あかりとしての役目を終えた作品は竹炭、洗剤、小物などに加工されて再利用されているそうです。
ちなみに、竹あかりと似たようなものでひょうたんランプというのも見つけました。
こちらもドリルで穴をあけていると思われます。
写真 photoAC
どちらも細かくて、繊細ですね!
CHIKAKENの実績
明治天皇百年祭(東京・明治神宮・2012 年)
伊勢志摩サミット
配偶者プログラム夕食会場(三重県志摩市・2016 年)
みんなの想火(全国一斉竹あかり点灯事業・2020 / 2021年)
広島G7サミット(2023)
フランス・エクサン=プロヴァンスの庭園(2023)
桃園地景藝術節2020(台湾/桃園/2020) など
(公式サイト より)
ほかにも、全国各地のお祭りやイベント、フェスやライブのほか、ホテルや旅館・店舗の装飾など幅広いジャンルの装飾を手掛けています。
面白いのが、竹あかりはCHIKAKENだけではなくいろいろな人が穴をあけているということ。
たしかに、オブジェを作るにはものすごい数の竹に穴をあけるわけで、数人でやったらどれだけ時間がかかることか…。
それに、1個の竹あかりが作品なのではなくて、たくさんの竹あかりが組み合わさって1つの作品となり、ある程度離れた場所から見るのだから、微妙なずれは分からないですよね。
絵を描くときも、時々少し離れたところから見ることが大切。同じですね。
光源にはLEDを使っていると思っていたのですが、【情熱大陸】の映像を見ていたら光が揺れているものもあり、ろうそくを使うこともあるのかな?という気がしてきました。
会場によるのかもしれませんね。
でも、写真を見ると、LEDでもろうそくでも、どの光もとても暖かいんです。
LED(かどうか分かりませんが(^^;)のような人工の光でも、人の手が加わることでぬくもりに変わる。
そして、スペースの広さを選ばない。
どんな会場でも、どんなイベントでも、雰囲気に合わせて唯一無二の物ができる。
期間限定、永遠ではない。
そういうのが竹あかりの魅力なのかなぁと思いました。
ワークショップを体験したいなら
CHIKAKENでは、竹あかり作りを体験できるそうです。
所要時間: 30分~1時間程度
日本全国、世界各地に出張してもらえるそうです。
料金: サイトには3800円(小サイズ)、6800円(大サイズ)の2種類がありましたが、出張の有無、ワークショップの内容によっていろいろ変わりそうです。
型紙を使ってドリルで穴をあけるので、誰でも美しい模様の竹あかりを作ることができるそうです。
たしかに、よく見ると模様は丸の連なりなので、型紙があれば特別な技術がなくても作れそう!
バンクシーのアートみたいですね。
また、竹あかり作りだけではなく、単発のイベントや催事、地域のまつりや行事など、あらゆる空間を彩る本格的な竹あかりの創作をサポートしてもらえるワークショップもあるそうです。
地域のお祭りに竹あかりがあったら、素敵な演出にきっとテンションが上がるし、話題になってお客さんがたくさん来てくれそうですね!
それこそ「まつり型まちづくり」ですね。
まとめ
【情熱大陸】で紹介されるCHIKAKEN(竹あかり演出家「ちか(池田親生)」と「けん(三城賢士)」を中心としたユニット)について、実績などを調べてみました。
自分の街にこんな竹あかりが灯ったら、素敵ですよね。
大掛かりなイベントではなくても、体験で作ってみるのも楽しそうです。