小泉セツと八雲の子供は誰？作家の長男、イケメン次男に画家の三男！謎の長女は誰？

こんにちは。

2025年秋から開始の朝ドラのモデルに決まった、小泉八雲の妻「小泉セツ」。

朝ドラのストーリーはセツさんの人生を軸に進むと思うので、2人の間に生まれた子供たちのことが気になります。

しかも、次男はとてもイケメンだったとか！？

今回は、小泉八雲・セツ夫妻の子供にスポットライトを当ててみました。

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目次

小泉八雲・セツ夫妻の子供たち

小泉八雲とセツの間には、三男一女の合計4人の子供が生まれました。

が、八雲は54歳という若さで亡くなったため、長男の一雄さんでさえ10歳、末っ子の寿々子さんはまだ1歳だったそうです。

長男・一雄

Wikipediaより

名前： 小泉 一雄（こいずみ かずお）
出身地： 熊本県　西坪井堀端町（※）
生年月日： 1893年11月17日
没年月日： 1965年4月29日
※ 熊本市の新・旧町名対照表には、西坪井町と古城堀端町はありますが西坪井堀端町は見当たりませんでした。
（小泉八雲記念館公式サイト など）

小泉八雲・セツ夫妻は、八雲氏の仕事の関係で結婚後に3回引っ越ししています。

一雄さんは熊本に住んでいた時に生まれました。

　

英語名はレオポルド・カジオ・ハーン（Leopold Kajio Hearn）で、カジオは父八雲のラフカディオからつけられたということです。

10歳の時に父八雲が亡くなるまで、父親から直接勉強を教わっていました。

ちなみに新聞は、「ジャパン・ガゼット」という英字新聞だったそうです。

子供にも読みやいよう、大きく分かりやすく書いてあって、一雄さんへの愛情を感じますよね。

一雄さんは控えめな性格だったそうで、普段話していない英語の発音にも気後れしていたのかもしれません。

なんとか興味を持ってもらえるよう、八雲氏も苦心したのかもしれませんね。

　

一雄さんは早稲田大学卒業後、拓殖大学教務部や横浜グランドホテルに勤務しました。

その後、父親と同じ物書きの道に進み、「父八雲を憶う」「父小泉八雲」などを著しました。

八雲氏の遺稿の整理や書簡集の編集などにも関わったそうです。

　

次男・巌（稲垣巌）

名前： 稲垣 巌（いながき いわお）
出身地： 東京都市谷富久町（現・新宿区）
生年月日： 1897年2月15日
没年月日： 1937年8月15日
（小泉八雲記念館公式サイト など）
Sola
イケメンの次男、巌さんです。
ちなみに巌さんの写真のX（旧Twitter）は、巌さんのひ孫の方のアカウントのようです。

巌さんの苗字が小泉ではなく稲垣なのは、彼が4歳の時に母セツさんの養家である稲垣家に養子縁組に出されたからだそうです。

【なぜ巌さんは養子縁組に出されたの？】
セツさんは、出雲松平家の番頭小泉家の娘として生まれ、親類で子供がいなかった稲垣家の養女となります。
18歳の時に稲垣家はセツさんに婿養子を迎えますが、困窮していた稲垣家の生活に耐えられなかった婿養子は、1年足らずで出奔してしまったそうです。
その後セツさんは小泉家に復帰したため、稲垣家には跡取りがいなかったと考えられます。

養子縁組に出されたと言っても、小泉八雲・セツ夫妻はセツさんの実母・養父母・養祖父と一緒に住んでいたため、巌さんは実の両親と一緒に暮らしていたようです。

　

巌さんは男兄弟3人の中で一番成績が良く、何事にも積極的でいたずら好きだったようです。

またスポーツ愛好家で背も高く、写真のようにハンサムだったことから女性に人気があったそうです。

Sola
そりゃあ、あの外見でスポーツも勉強もできるんだったら、モテないはずがないですよね！
今だったら芸能事務所にスカウトされていたかも！？

京都帝国大学文学部英文科選科卒業後は、京都府立桃山中学校（現・京都府立桃山高等学校）へ英語教師として赴任しました。

熱心でユーモアあふれる授業は生徒たちから人気があったそうです。

Sola
この時期は女性も学校に通っていた…はず？
大人気だったでしょうね。

37歳の時に睾丸がんと診断され、40歳で亡くなったのですが…。

X（旧Twitter）の巌さんの玄孫さんによると、亡くなる少し前にお手伝いさんとの間に子供（女の子）をもうけてしまったとのこと。

Wikipediaによると、ミドリさんという方と結婚し、子供は長男・長女・次女がいたそうですが、次女のことなのか別の子なのか…。

　

ちなみに、おなじく玄孫さんのX（旧Twitter）情報ですが、小泉八雲・稲垣巌さんのお墓は多磨霊園にあるそうです。

　

三男・清

名前： 小泉 清（こいずみ きよし）
出身地： 東京都市谷富久町（現・新宿区）
生年月日： 1899年12月20日
没年月日： 1962年2月21日
（小泉八雲記念館公式サイト など）
Sola
清さんもかなりのイケメンさんですね！

長男の一雄さんは父親っ子、対して三男の清さんは母親っ子だったそうです。

画家だった大叔父リチャードや父親の画才を受け継ぎ、子供のころから絵を描くことが好きだったようです。

東京美術学校西洋画予備科に入学して絵を学びますが、病気のため中退。

23歳の時にシズさん（静子という説も）という女性と結婚し、生活のためにバイオリン奏者をしていましたが、1946年に読売新聞社主催の第1回｢新興日本美術展」に出品したところ読売賞を受賞。

国画創作協会に推挙されたり、個展を開いたりしました。

ただ、清さんの絵はなかなか売れなかったようで、ビリヤード場を開いて暮らしていたこともあるそうです。

　

清さん本人は日記にこのように書いています。

西洋的追及か東洋的解脱か。
…俺の血管では西洋の血と東洋の血が闘っている。
（小泉清さんの日記より）

自分の中の西洋的な感性と東洋的な感性のぶつかり合いに苦悶していたようです。

　

清さんが61歳の時、最愛の妻シズさんが亡くなります。

その2か月後、「自分の意思ではどうにもならない。血が複雑すぎたのだろう」という遺言を残してガス自殺したそうです。

自殺の現場は、ビリヤード場を改装した客間だったとか。

Sola
絵で生活できなかった時の生活の糧だった場所で最期を迎えた…
なにかしらの意味を感じてしまうのですが、考えすぎでしょうか。

清さんは日本人であろうとしたようなのです。

が、どうしても西洋的な部分が出てきてしまい、父親を意識せざるをえなかった、と。

だとすれば、画風に対する葛藤だけではなく、父親へのコンプレックスがあったのでしょうか？

Xの写真を見ると、清さんは目がはっきりしていて、どちらかというと西洋的な顔立ちですよね。

当時国際結婚は珍しかったはずなので、たとえば子供の頃容姿について何か言われたことがあるとか？

母親っ子だった清さんが、鏡を見れば父親の血を色濃く残した西洋的な顔立ちの自分。

そして自分の絵にも、西洋っぽさが出てしまうとなれば…。

シズさんの死は、自殺の直接の原因というよりは最後の引き金だったのかもしれません。

Sola
勝手な推測ですが(^^;

清さんの画家としてのデビューは46歳と遅く、また62歳という若さで亡くなりましたが、1989年に恒文社から刊行された「小泉清画集」には237点が収集されているなど作品数は少なくないようです。

Sola
単純計算で1年に15枚くらい描いていたことになりますね。
かなりのハイペースなのではないでしょうか。
迷いや悩みを絵にぶつけて、形にすることで答えを見つけようとしていたのかもしれませんね。

清さんのお墓は、浅草の善行寺東京別院にあるそうです。　

　

長女・寿々子

名前： 小泉 寿々子（こいずみ すずこ）
出身地： 東京西大久保
生年月日： 1903年9月10日
没年月日： 1944年
（小泉八雲記念館公式サイト など）

末っ子である長女の寿々子さんについては、あまり情報がありません。

というのは、寿々子さんは幼い頃にしょうこう熱にかかり、脳膜炎を引き起こしたため、セツさんが亡くなるまで自分の手元で育てたそうなのです。

セツさんが亡くなった後は、長男の一雄さんが引き取り、41歳で亡くなるまで一緒に暮らしたそうです。

【しょうこう熱】
発熱、咽頭炎、扁桃炎とともに舌が苺状に赤く腫れ、全身に鮮紅色の発疹が出る、溶連菌による全身感染症

【脳膜炎】
脳脊髄膜の炎症。髄膜炎菌や肺炎双球菌・結核菌・化のう菌などによっておこることが多い。副鼻くう炎や耳の炎症からも続発する。髄膜炎ともよばれる。

あくまでも現代の話ですが、脳膜炎（髄膜炎）の致死率は10％程度とか。

ただ、4人に1人の割合で痙攣・てんかん発作・意識障害・知能障害・難聴などの後遺症が残ることがあるそうです。

セツさんと一雄さんが面倒を見ていたとのことなので、なんらかの後遺症が残ってしまったのではないかと思います。

　

寿々子さんの掲載可能な画像がないのですが、小泉八雲記念館公式サイトの画像を見る限り、一番セツさんの面影を残している気がします。

　

まとめ

今回は、2025年朝ドラのモデルである小泉セツさんの子供について調べてみました。

  • 小泉八雲・セツ夫妻の子供は、三男一女の計4人
  • 長男一雄は父八雲から直接勉強を教わるなど父親っ子で、事務職やホテルマンなどを経て父親と同じ作家になった
  • 次男巌さんは4歳の時にセツさんの養家稲垣家の養子になった。中学校の英語教師となり、がんのため40歳という若さで亡くなった
  • 三男清さんは母親っ子で、バイオリン奏者を経て画家となるが、最愛の妻の死後62歳の時に自殺した
  • 長女寿々子さんは幼い頃しょうこう熱から脳膜炎になり、41歳で亡くなるまでセツさんと一雄さんと一緒に暮らした

朝ドラ「ばけばけ」がどんな切り口で小泉セツさんの生涯を描くのか、楽しみですね！